ゲームセンターの営業には「10%ルール」と呼ばれているものがあります。
風俗営業の許可が必要ない店舗と許可が必要な店舗があります。
風俗営業許可が不要な条件について説明していきます。
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・ゲームセンターの営業(風俗第5号営業)の定義
風営法第二条第一項第五号
 スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるもの(国家公安委員会規則で定めるものに限る。)を備える店舗その他これに類する区画された施設(旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるものを除く。)において当該遊技設備により客に遊技をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)
かなりざっくりいうと国家公安委員会規則で定めるゲーム機が置いてある店舗となります。
風営法第二条第一項第五号においてゲームセンターの営業について定義されているため、ゲームセンターの営業は風俗第5号営業や第5号営業などと呼ばれています。
また、これらの店舗では営業時間や、未成年の店舗立ち入り時間が制限されます。
オンラインクレーンゲームは店舗を持たないので風俗営業にあてはまらず、風営法の規制を受けません。

・旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるもの
(参考)

上記の風営法第二条第一項第五号「旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるもの」の定義です。
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令第一条
 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「法」という。)第二条第一項第五号の政令で定める施設は、次の各号のいずれかに該当する施設であつて、営業中における当該施設の内部をそれぞれ当該施設の置かれるホテル若しくは旅館、大規模小売店舗又は遊園地内において当該施設の外部から容易に見通すことができるものとする。
一 ホテル(旅館業法(昭和二十三年法律第百三十八号)第二条第二項に規定するホテル営業に係る建物又は建物の部分をいう。第三条第一項第二号において同じ。)又は旅館(同法第二条第三項に規定する旅館営業に係る建物又は建物の部分をいう。同号において同じ。)内の区画された施設
二 大規模小売店舗(大規模小売店舗立地法(平成十年法律第九十一号)第二条第二項に規定する一の建物であつて、その建物内の店舗面積(同条第一項に規定する小売業を営むための店舗の用に供される床面積をいう。)の合計が五百平方メートルを超えるものをいう。)内の区画された施設(当該大規模小売店舗において営む当該小売業の顧客以外の者の利用に主として供されるものを除く。)
三 遊園地(メリーゴーラウンド、遊戯用電車その他これらに類する遊戯施設を設け、主として当該施設により客に遊戯をさせる営業の用に供する場所で、その入場について料金を徴するものをいう。)内の区画された施設
(法第二条第六項第三号の政令で定める興行場)
まとめると
・ホテル、旅館(ゲーム機の設置スペースが壁等で囲まれていない、周りから見渡せる)
・大型の小売店(床面積500㎡を超える、小売店舗の客に供される場合)
・遊園地などのレジャー施設
ただし、大きなゲームセンター(コーナー)が単独で上記施設で営業する場合は風営法の許可が必要な場合もあります。
それ以外でも下記の10%ルールに当てはまれば風俗営業の許可が不要です。

・風俗営業の許可が不要な場合
以下がいわゆる10%ルールと呼ばれているものです。
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈運用基準 第3・3
店舗その他これに類する区画された施設
本号は、「遊技設備を備える店舗その他これに類する区画された施設」において当該遊技設備を用いて客に遊技をさせる営業を対象とする。したがって、屋外にあるもの等「店舗その他これに類する区画された施設」に当たらない場所において客に遊技をさせる営業は、本号の対象とはならない。また、本号の対象は、「店舗」及び「店舗に類する区画された施設」であるが、「店舗」に当たらない後者についてのみ令第1条の要件に当たるものを対象外とするものである。
(1) 店舗
ア 店舗の意義
「店舗」とは、社会通念上一つの営業の単位と言い得る程度に外形的に独立した施設をいい、ゲームセンター、ゲーム喫茶のように法第2条第1項第5号の営業用に設けられた店舗である場合はもとより、飲食店営業、小売業等の営業用に設けられた店舗も、同号の「店舗」に含まれる。すなわち、社会通念上の「店舗」に遊技設備を備える場合は、風俗営業の許可を要することとなる。施設が「一つの営業の単位と言い得る程度に外形的に独立」しているとは、看板等の表示、従業者の服装、又は営業時間の独立性等その実態から判断して、一つの営業単位としての独立的性格を有することをいう。したがって、区画された施設が一個の営業用の家屋である場合には当然に店舗となるが、区画された施設がビルディング等の大規模な建物の内部にある場合でも、この独立的性格を有するときには、店舗に当たる。
イ 風俗営業の許可を要しない扱いとする場合
アによれば、例えば、大きなレストラン等の店舗の片隅に1台の遊技設備を設置する場合にも風俗営業の許可を要することとなるが、この事例のように当該店舗内において占める法第2条第1項第5号の営業としての外形的独立性が著しく小さいものについては、法的規制の必要性が小さいこととなる場合もあると考えられる。そこで、遊技設備設置部分を含む店舗の1フロアの客の用に供される部分の床面積に対して客の遊技の用に供される部分(店舗でない区画された部分も含む。)の床面積(当該床面積は、客の占めるスペース、遊技設備の種類等を勘案し、遊技設備の直接占める面積のおおむね3倍として計算するものとする。ただし、1台の遊技設備の直接占める面積の3倍が1.5平方メートルに満たないときは、当該遊技設備に係る床面積は1.5平方メートルとして
計算するものとする。)が占める割合が10パーセントを超えない場合は、当面問題を生じないかどうかの推移を見守ることとし、風俗営業の許可を要しない扱いとする。なお、「店舗の1フロア」とは、雑居ビル内の一つのフロアに複数の店舗があり、その中の一つの店舗に遊技設備を設置する場合には、そのフロア全体の床面積ではなく、当該店舗内のみをいう。また、「客の用に供される部分」には、カウンターやレジの内側等専ら従業者の用に供されている部分や洗面所等当該フロアとは完全に区画されている部分は含まない。
(2) 店舗に類する区画された施設
店舗に類する区画された施設において客に遊技をさせる営業は、政令で定める施設において営まれる営業を除き、本号の対象となる。「店舗に類する区画された施設」とは、いわゆるゲームコーナーのように「店舗」に当たらない区画された施設で、営業行為の行われるものをいい、例えば、旅館、ホテル、ショッピングセンター等の大規模な施設の内部にある区画された施設をいう。店舗に類する区画された施設については、令第1条で定めるものは、対象から除外される。令第1条中「当該施設の内部を・・・当該施設の外部から容易に見通すことができるもの」とは、例えば、通常の区画されたゲームコーナーにあっては、通路等に接した面について、
① テーブルの高さ程度以上の部分が開放されているもの
② ガラス張り等で閉鎖されている場合には、当該ガラス等が無色透明でおお
い等がなされていないもの
等であって、内部の照明又は構造、設備若しくは物品等が見通しを妨げず、外部から内部のほぼ全体を見通すことができるものがこれに該当する。また、大規模小売店舗内の区画された施設については、大規模小売店舗内の店舗に当たらない区画された施設のうち、小売業の用に供し、又はこれに随伴する施設で、主として小売業部分に来集する顧客が利用するものがこれに当たる。
なお、(1)イの扱いは、区画された施設についても同様である。
まとめると
大型スーパーやショッピングモール内のゲームコーナー、ゲームセンターや飲食店等の片隅にゲーム機が数台置いてあるような場合で
 ①ゲーム機の設置面積+遊技面積(客が遊ぶためのスペース、ゲーム機の設置面積の2倍)が営業面積(大型スーパーやショッピングモール、飲食店全体)の10%以下の場合
 営業面積とは建物のフロアすべての広さではなくお客さんが立ち入って買い物をしたり食事するスペースのことをいいます。
 レジカウンターや従業員用の休憩室や商品在庫や備品の保管倉庫、調理場などは含まれません。
②ゲームセンターのフロアとそうでないフロアを壁等で区切っていない

上記に当てはまる店舗は風俗営業の許可が不要となります。
10%ルールという名称はここからきています。

風俗営業の許可が不要ということは風営法の規制(一部)を受けないということになります。
許可申請の際は店舗のレイアウト図面を提出しなければなりませんがこれが不要になるのは結構楽です。
面倒な許可申請が無いのは結構負担が減ると思います。
また、運営においても営業時間等の規制を受けないので自由な営業ができます。(条例の規制があればそれを受ける場合があります)

※風営法の一部(5号)の規制を受けないだけであって、風営法(5号以外)や他の法令の規制は受けますので注意して下さい。
当然ですがパチンコ機をおいて景品提供すれば風営法違反になります。(4号の無許可営業)
スロットマシンを置いて客に賭博をさせれば賭博に関する法律に違反することとなります。