【業界の闇】シリーズ!
今回は確率機と呼ばれているプライズ機について迫っていきます。
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■目次

1.確率機とは
2.確率機の設定は
3.設置に問題はないのか
4.クレーンゲーム機の種類
5.どのゲーム機が確率機なのか
6.最後に

■1.確率機とは

確率機とは”設定した金額(回数)に到達するまで絶対に景品が取れない”ゲーム機です。
(設定した到達すると実力で獲得できるようになりますので、何回やっても絶対に景品が取れないゲーム機ということではありません。)
内部で完全に制御されており、設定金額(設定回数)にそれまでの投入金額(プレイ回数)の合計が到達していなければ、電子ルーレット方式なら必ず外れますし、棒でスイッチを押すタイプや穴に突っ込むタイプなら絶対に押せません
必ず外れるようになっています。
確率機”という名称ですが、パチンコのように1/300の確率で抽選が行われ、当たりハズレが決まるわけではありません。
当たりが出る”確率”というのは存在しません。
設定した金額に到達してもアシスト機能等はありませんので、そこからはプレイヤーの実力になります。
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■2.確率機の設定は

景品BOX等があり、景品が複数ある場合は景品ごとにそれぞれ設定できます。
設定の上限(1/200、)は機種によって様々です。
例えば設定1/100なら1%の確率でゲットできるのではなく1回目から100回目まで連続で必ず外れます。
101回目からは実力で獲得できるようになります。
景品を獲得されたらリセットされますし、景品を入れ替えたらリセットします。
機種によっては自由なタイミングで設定リセットできますし、できないものもあるようです。
(リセット:お客さんのプレイ回数のカウントをリセットする。)
景品の原価以下の少ない投資でゲットできたとしたら、それまでに何人ものお客さんがプレイしていて、投入金額の合計が設定金額まで近かったということになります。
※メーカーによって設定表記は「100」であったり「1/100」です。
※設定の下限はメーカーや機種にもよりますが1/3~1/5(3~5)。
上限は1/50~1/999(50~999)ぐらいです。
※運営者は自由に設定できるのではなく10~30段階の設定の中から選ぶ形になります。
例1/3、1/5、1/8、1/12、1/15、1/20 -略- 1/200 などの中から選んで設定します。

2018/1/28追記:2017年末のゲームセンター詐欺事件で使われた紐を切るタイプのプライズ機について
・設定(バーバーカットミニの説明書より)
スクリーンショット (299)
例:5に設定すると確率は100になります。
つまりプレイ1回目から100回目まで制御されて景品は絶対に獲得できません。
101回目から実力で獲得できるようになります。
最高999ですので”何回やっても絶対に”取れない設定にはできません。
しかし、1プレイ100円でF設定なら10万円・・・

・確率機ではなく完全実力機として運営可能
確率機機能をオフにして100%実力でカッターの位置を紐に合わせて切り、景品を獲得できるようにするモードがあります。

・カッターの切る(閉じる)強さの強弱設定はない。
カッターの閉じる強さは一定です。

・カッターの横移動は常に実力(止めたところで止まる)

・カッターが手前から奥に移動するときに制御が入る

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■設置に問題はないのか

(ルールを守れば)法律的には問題ないようです。
内部で抽選等が行われて当たりハズレが決まるわけではありませんし、取れるか取れないかは内部で完全にデジタル制御されてしまっています。
射幸性が高い違法なゲーム機とはいえないでしょう。
また、絶対に獲得できないというわけでもないです。
業界団体では設置しない方針のルールを定めているところもあります。

2017/9/23追記:風営法適用店舗で800円を超える景品を提供すれば風営法違反になる可能性が高いですが、「確率機そのもの」や風営法適用店舗以外での設置行為は現在ではほほ法的な問題はないということです。
(風営法適用店舗でも800円を超えない景品提供は違法にならない可能性があります。)
しかし、改造等を施し、絶対に取れないような設定(1/無限)にしていた場合は詐欺など違法となる可能性があります。
風営法5号営業の許可申請不要の店舗(風営法5号営業の規制が適用されない店舗)について
参考記事:ゲームセンターの10%ルール

景品表示法についてですが確率機の景品は景品表示法の定義する景品(類)にはあてはまりません。
よって景品の金額の規制はありません。
2017/11/17追記:確率機を含むクレーンゲームの景品における景品表示法の規制について以下の記事で解説しています。
参考記事:クレーンゲームと景表法
景品の金額の規制はないですが、刀剣、たばこなどを景品として提供すれば当然違法となります。(風営法以外の法令により)
確率機自体は違法ではないが、運用方法(法律)をちゃんと守らないと違法となる可能性はあります。
ただ今後(あまりにも高額な景品提供が常態化した場合など)警察庁の解釈次第では規制される可能性はあります。

2018/5/19追記:賭博罪について
賭博罪の要件は
賭博とは人が支配できない偶然の勝敗などに関して、財物を賭け、財物・財産上の利益の得失を争う
②客、店側双方が危険負担(財物・財産上の損をするリスク)がある
①と②両方満たした場合賭博罪、賭博場開張図利罪にあたります。
確率機はその制御により、店側は100%絶対に損をすることがありません。
要件②を満たしていないため賭博にならない可能性が高いです。

2017/12/24追記:大阪のゲームセンター運営会社の男と従業員の6人が逮捕されました。
参考記事:クレーンゲーム機を不正に細工・設定したゲームセンターを詐欺容疑で警察が捜索

今回摘発されたゲームセンターはクレーンゲーム機を絶対に獲得できないように細工をした上で
 ・店員の見本プレイ(細工あり)
 ・「絶対とれる」「簡単にとれる」と謳っていた
 ・800円を越える高額な景品を使用
 ・客に金を使わそうと過激にしつこく煽る ・組織的にマニュアルをつくってぼったくっていた
この点が問題でした。
確率機自体が違法なものであるということではありません。
運営方法が問題だったということです。

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■クレーンゲーム機の種類

ここが1番みなさんが誤解しているところです。詳しく説明していきます。
先程説明しましたが電子ルーレットや穴に棒を突っ込んで(下ネタではない)ボタンを押すタイプなどはほぼ確率機です。
(一部の機種は設定で実力期に切り替えて運営できるものもあります。)
ただし、普段2本のアームで掴むタイプのクレーンゲーム機をキットを使って棒に穴に棒を突っ込むタイプに変更してあるものの中には実力機もあります。
機種によって実力機(100%プレイヤーの実力で取れる)と確率機(設定した金額に到達しないと獲得できない)がありますので、すべてのクレーンゲーム機が確率機というわけではありませんので注意して下さい。
クレーンゲーム機でも2本のアームでつかむタイプと3本の爪でつかむタイプが有りますが、2本のアームでつかむタイプはほぼ実力機です。
確率機ではありません。
以下のタイプのクレーンゲーム機があります。
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・完全実力機
常にアームパワーが固定されているクレーンゲーム機です。
アームパワーは常に一定です。

・アームパワーを2種類設定できるクレーンゲーム機(通常時)
1.景品を掴んで上に持ち上げるアームパワー
2.景品を持ち上げた後クレーンが落し口まで移動するときの景品を掴むアームパワー
の2つが設定できるタイプが有ります。
2つのパワーの設定値に極端に差があると、明らかに挙動がおかしくなり、「景品を持ち上げているとき、アームパワーが下がってわざと景品を落としている。これは確率機だ」とお客さんに勘違いされやすいです。
ただの極悪設定か調整不足(調整が下手)です。確率機ではありません。
(3本爪のクレーンゲーム機はアームパワーを弱くしすぎるとアーム自体の重さでアームが開いてしまう仕組みになっています。)

・アームパワーを3種類設定できるクレーンゲーム機(通常時)
1.景品を掴んで上に持ち上げるアームパワー
2.景品を持ち上げた後クレーンが落し口の少し手前まで移動するときの景品を掴むアームパワー
3.落し口手前から落し口付近まで移動するときの景品を掴むアームパワー
の3つが設定できるタイプが有ります。
こちらも3種類のパワーに極端に差があると挙動がおかしくなります。

・ボーナス設定(アシスト設定、サービス設定)があるクレーンゲーム機
1.景品を掴んで上に持ち上げるアームパワー
2.
景品を持ち上げた後クレーンが落し口まで移動するときの景品を掴むアームパワー
の設定が可能で、さらに
3.設定回数以上お客さんが連続でプレイし、景品が獲得できなかった場合、アームパワーが最強、もしくは設定した通常より強いアームパワーになる。
というボーナス設定が可能な機種です。(ボーナス設定をなしにもできます。)
(いきなりアームパワーが最強になる機種や、徐々に強くなっていく機種もあります。)
ボーナス回数は、A.設定した回数またはB.景品が獲得されるまでずっと続きます。
(クレーンゲーム機の景品の落とし口にはセンサーが有り、そこに景品が落ちるとセンサーが反応して、「景品が獲得された」とゲーム機は認識しています。獲得された景品の個数もカウントしています。)

このボーナス設定は本来は、ゲーム機に何千円もお金を飲み込まれて、お客さんが景品を獲得できないのを防ぐ救済措置的な設定ですが、
1.景品を掴んで上に持ち上げるアームパワー
2.
景品を持ち上げた後クレーンが落し口まで移動するときの景品を掴むアームパワー
このうち1を普通のパワー、さらに2を非常に弱いパワーに設定して絶対に景品を獲得できないようにして、
3.設定回数以上お客さんが連続でプレイし、景品が獲得できなかった場合、アームパワーが最強、もしくは設定した通常より強いパワーになるときに獲得できるようにした場合、確率機と全く同じ状態になります。
(なぜこういう設定をするのかというと、設定、運営が非常に楽であるということです。
確実に景品1個を設定金額でお客さんにゲットしてもらえるからです。)

また、ボーナス時のアームパワー最強の状態は明らかに1、2よりパワーが強すぎて挙動がおかしいのでこちらも確率機と勘違いされやすいです。

ゲーム機は確率機ではないが、設定は確率機に限りなく等しいという状態になります。
もちろんボーナス設定を本来の救済措置を目的として設定しているゲームセンターもあります。

・P/Oアシスト機能があるクレーンゲーム機
P/O(ペイアウト)アシストという機種があります。
設定したペイアウトになるように自動でアームパワーを調整してくれる機能です。

原価100円の景品を200円で獲得されるように設定するならペイアウト率50%
原価100円の景品を400円で獲得されるように設定するならペイアウト率25%となります。
設定した1プレイの料金、景品原価、ペイアウト率をもとにある程度ゲーム機の方でアームパワーを制御してくれます。

・確率機のクレーンゲーム機
設定した金額にならないと獲得できない確率機タイプのクレーンゲーム機もあります。
設定金額に到達するまでは、必ず景品を落とします。
設定金額に到達してからはある程度アームパワーが与えられ、実力で獲得できるようになります。
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2本のアームのクレーンゲームは多種多様な景品の置き方ができるのに対して、3本爪のクレーンはそうではなく置き方に限りがあるため、ほぼアームパワー設定のみで難易度調整します。
アームが景品を掴んで持ち上げるパワーを強くして、持ち上げてから落し口に移動するときのアームパワーを弱くして景品を落とすことで難易度を調整することは店舗的には非常に運用しやすい設定なのです。

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■どのゲーム機が確率機なのか

まず種類をまとめると
・完全実力機(アームパワーが一定)
・実力機(アームパワーが変動)
・確率機とほぼ等しい(のような)設定の実力機
・確率機
大きくこの4種類に分けられます。
大手メーカー製のクレーンゲーム機や2本のアームでつかむタイプは実力機です。
また、景品に高額なゲーム機などが入っているクレーンタイプではないもの(電子ルーレットや棒を穴に入れるタイプ)は確率機です。
他は正直細かく機種ごとに判別していくしかないです。
ボーナス設定などでアームパワーが変動する実力機や確率機のような設定で運営されている実力機を確率機と誤解している人が多いですが、厳密にそれぞれ別モノです。

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■最後に

確率機で設定リセットを頻繁に行い、絶対に取れないようにしている悪質店舗はあるとおもいますが、一般の店舗だとちゃんと景品を獲得させて評判を上げていったほうが有益なので、ちゃんとある程度の金額で取れると思います。
ただ、景品原価以下の設定で獲得できるようにしている店舗はありません。
当然赤字にならないように運営しています。
獲得できるかできないかは設定金額に到達しているかしていないか、景品が何円で獲得できるのかは、自分がプレイする以前に他のお客さんがトータルで何円使ったかによります。
よって完全に運に左右されているゲーム機であるといえます。
クレーンゲーム機は楽しく遊ぶものです。高額な景品に目を奪われてしまうのは仕方が無いと思いますが、
予算を決めて、こういうゲームだと割り切ってプレイしてある程度のところで諦めないと、どんどんお金を吸い取られていくので十分注意して下さい。

2017/12/27:目次のリンクを修正しました。
2018/1/28:記事を追記、修正しました。

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